SERIES 01 ・ No.12

ヤングケアラーの実態

公開日 2026年10月1日

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OVERVIEW

この記事について

家族のお世話を担っている若者は、思っているより多くいます。この調査では15〜39歳の15.5%が「現在いる」または「過去にいた」と答えました。誰をケアしているのか、どんな属性の人が多いのか、そして生活満足度や孤独感が全体とどう違うのかを見ていきます。

この記事でわかること

  • check_circle 家族のお世話をしている・していた人の割合
  • check_circle ケアの相手と、ケアしている人の属性
  • check_circle 生活満足度や自己肯定感が、全体とどれくらい違うか

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

「お世話経験者(計)」は「現在いる」と「現在はいないが、過去にいた」の合計です。グラフでは重複を避けるため外しています。

「ケア対象者」は複数回答のため、合計が100%を超えます。

性別・年齢・就業形態は、お世話経験者(10,517人)のなかでの内訳です。

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QUIZ

まずはクイズに挑戦

Q.

家族のお世話をしている・していたと答えた人のうち、「自分はヤングケアラーにあてはまる」と自覚している人はどれくらいでしょう?

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ANALYSIS

データで詳しく見る

ヤングケアラーの実態

お世話の有無

  • 現在いる 6.8% 4,641人
  • 現在はいないが、過去にいた 8.7% 5,876人
  • 現在も過去もいない 72.8% 49,448人
  • わからない 11.7% 7,940人

ヤングケアラーの自覚

  • あてはまる(あてはまっていた) 31.8% 3,344人
  • あてはまらない 53.0% 5,574人
  • わからない 15.2% 1,599人

ケア対象者

  • 祖母 32.9% 3,460人
  • 母 29.5% 3,103人
  • 父 20.3% 2,135人
  • 祖父 19.7% 2,072人
  • きょうだい 13.6% 1,430人
  • その他 11.4% 1,199人

性別

  • 女性 60.5% 6,363人
  • 男性 37.4% 3,933人
  • その他 2.1% 221人

年齢

  • 15-19 7.9% 831人
  • 20-24 9.5% 999人
  • 25-29 16.9% 1,777人
  • 30-34 26.7% 2,808人
  • 35-39 39.0% 4,102人

就業形態

  • 正規の社員・職員 45.3% 4,764人
  • パート・アルバイト 23.0% 2,419人
  • 学生・生徒 9.6% 1,010人
  • 無職 8.6% 904人
  • 会社役員 0.8% 84人
  • 自営業 4.5% 473人
  • 家族従業者・内職 0.6% 63人
  • 専業主婦・主夫 5.4% 568人
  • 家事手伝い 1.2% 126人
  • その他 0.9% 95人

n=67,905(「お世話の有無」のみ)。自覚・ケア対象者・性別・年齢・就業形態は、お世話経験者10,517人のなかでの内訳です。「ケア対象者」は複数回答のため合計が100%を超えます。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

家族のお世話をしている人は6.8%、過去にいた人は8.7%。合わせて15.5%、6〜7人に1人が経験しています。

ケアの相手は祖母32.9%、母29.5%、父20.3%、祖父19.7%の順。祖父母が半数を超える一方、親のケアも5割近くあります。

お世話経験者の属性を見ると、女性が60.5%、年齢は35〜39歳が39.0%ともっとも多く、就業形態では正規の社員・職員が45.3%。学生だけの問題ではないことがはっきり出ています。

生活満足度の分布(ヤングケアラー / 全体)

数値で見る
項目ヤングケアラー全体
0点(全く満足していない)6.2%5.1%
1点2.5%1.8%
2点5%3.8%
3点9.1%7.6%
4点8.7%8.1%
5点16.6%18.3%
6点13.6%13.9%
7点16.8%17.4%
8点11.7%12.9%
9点3.9%4.1%
10点(非常に満足している)5.9%7%

0〜10点の11段階。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

山の形はよく似ていますが、左側(満足していない側)がヤングケアラーのほうが高くなっています。0〜4点の合計はヤングケアラー31.5%に対し全体26.4%。5ポイントの差です。

逆に7点以上はヤングケアラー38.3%に対し全体41.4%。大きな差ではないものの、満足度は全体より低めに分布しています。

自己肯定感(ヤングケアラー / 全体)

数値で見る
項目ヤングケアラー全体
自分らしさというものがあると思う75.9%72.6%
今の自分が好きだ50.6%50.6%
自分自身に満足している42.7%43.6%
自分は社会から支援され、支えられていると思う57.3%56.1%
人生で行っていることには価値があると思う57%56%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

自己肯定感の5項目は、意外にもほとんど差がありません。「自分らしさというものがあると思う」はヤングケアラー75.9%に対し全体72.6%と、むしろ3.3ポイント高い結果です。

「今の自分が好きだ」は50.6%で完全に同じ、「自分自身に満足している」は42.7%対43.6%とわずかに低いだけ。ケアの経験が、自己肯定感をそのまま下げるわけではなさそうです。

孤独・孤立感(ヤングケアラー / 全体)

数値で見る
項目ヤングケアラー全体
人とのつきあいがないと感じることがある19.7%18.8%
取り残されていると感じることがある18%15.5%
孤立していると感じることがある17.7%15.4%
しばしば・常に孤独を感じる14.8%13.6%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

孤独・孤立感は4項目すべてでヤングケアラーが上回ります。「取り残されていると感じることがある」18.0%対15.5%、「孤立していると感じることがある」17.7%対15.4%と、2.3〜2.5ポイントの差です。

自己肯定感には差がないのに、孤独感だけ一貫して高い。自分を否定しているのではなく、分かってもらえる人が周りにいないという形で表れている、と読めます。

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SUMMARY

まとめ

  • check_circle 家族のお世話を経験している人は15.5%。6〜7人に1人
  • check_circle そのうち自分をヤングケアラーだと自覚しているのは31.8%にとどまる
  • check_circle 自己肯定感は全体とほぼ同じだが、孤独・孤立感は4項目すべてで高い

ケアを担っている人の多くは、自分がそう呼ばれる立場だと思っていません。だからこそ、支援も相談も届きにくい。まずは「それ、ひとりで抱えなくていいことですよ」と言える人が、身近にいるかどうかです。

データだけでは決められないことも、
一緒に整理できます。

「自分の場合はどうなんだろう」と思われたら、 無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

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