SERIES 01 ・ No.11

自分の意見は、聞いてもらえている?

公開日 2026年10月1日

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OVERVIEW

この記事について

自分の意見を言えて、それが聞いてもらえる。そういう場所がいくつあるかは、暮らしやすさに直結します。この調査は、家庭・学校・職場・地域の4つの場面について同じ質問をしています。場面ごとに並べると、差がはっきり出ました。

この記事でわかること

  • check_circle 意見が尊重されていると感じやすい場面はどこか
  • check_circle 年齢が上がると、その感覚がどう変わるか
  • check_circle どの場面にも当てはまるものがない人の割合

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

図表32。社会参画について。

このデータは男女別ではなく、「家庭・学校・職場・地域」の4つの場面ごとに年齢階級で集計されています。

quiz

QUIZ

まずはクイズに挑戦

Q.

「安心して自分の意見を言える場になっている」と答えた人がもっとも少なかったのは、どの場面でしょう?

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ANALYSIS

データで詳しく見る

社会参画(場面別・年齢階級別)

単位: % 上位3件 下位3件
質問項目家庭学校職場地域
15-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-39
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている64.960.759.061.261.060.054.144.328.823.826.931.330.531.231.524.221.217.116.516.4
意思決定に参加できていると感じる56.752.350.953.854.154.048.037.320.227.429.231.632.432.532.217.614.39.78.58.5
自分の意見が尊重されている59.853.451.352.251.250.142.836.217.323.826.931.530.429.929.417.914.19.48.07.4
自分の意見がなかなか思いつかない29.023.920.920.719.948.334.924.018.316.730.335.128.526.123.323.118.915.815.616.2
安心して自分の意見を言える場になっている56.350.047.647.947.140.334.029.915.420.222.224.926.025.625.214.411.67.76.76.4
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ24.820.417.917.016.349.633.621.016.310.728.030.625.423.220.617.814.711.711.611.6
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない28.922.819.619.017.733.621.916.27.719.021.021.817.216.115.022.317.412.512.311.4
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる33.326.422.120.819.851.837.721.013.511.931.333.928.227.325.420.316.512.212.712.2
自分が誰かの役に立っていると感じる38.132.832.333.734.644.134.125.113.521.432.135.533.633.632.816.413.18.67.47.5
上記にあてはまるものはない15.521.325.825.125.214.019.732.146.246.431.626.229.529.931.141.949.157.358.257.8

緑は各項目の上位3区分、赤は下位3区分。列は男女別ではなく、家庭・学校・職場・地域の4場面です。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

緑(上位3)は家庭と学校の列に集中します。「自分の意見が尊重されている」は家庭で平均53.6%、学校で34.0%ですが、職場は29.6%、地域は11.4%。場面によって5倍近い差があります。

家庭だけは年齢による変化が小さく、「自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている」は15〜19歳の64.9%から35〜39歳の61.0%とほぼ横ばいです。

対照的に学校は急落します。同じ項目が60.0%から23.8%へ。学校に属している人の割合が年齢とともに減るためで、実感というより立場の変化を映しています。

【家庭】社会参画

低い 高い (0〜70%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている6561596161
意思決定に参加できていると感じる5752515454
自分の意見が尊重されている6053515251
自分の意見がなかなか思いつかない2924212120
安心して自分の意見を言える場になっている5650484847
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ2520181716
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない2923201918
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる3326222120
自分が誰かの役に立っていると感じる3833323435
上記にあてはまるものはない1621262525
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている64.9%60.7%59%61.2%61%
意思決定に参加できていると感じる56.7%52.3%50.9%53.8%54.1%
自分の意見が尊重されている59.8%53.4%51.3%52.2%51.2%
自分の意見がなかなか思いつかない29%23.9%20.9%20.7%19.9%
安心して自分の意見を言える場になっている56.3%50%47.6%47.9%47.1%
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ24.8%20.4%17.9%17%16.3%
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない28.9%22.8%19.6%19%17.7%
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる33.3%26.4%22.1%20.8%19.8%
自分が誰かの役に立っていると感じる38.1%32.8%32.3%33.7%34.6%
上記にあてはまるものはない15.5%21.3%25.8%25.1%25.2%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

4場面のなかで、家庭がもっとも色が濃くなります。「自分で決めることができている」61.0〜64.9%、「意思決定に参加できている」53.6%前後、「自分の意見が尊重されている」も5割を超えます。

「意見を言うとからかわれるのではないかと思う」は24.8%から16.3%へ下がり、年齢とともに家庭が話しやすくなっていく様子がうかがえます。

【学校】社会参画

低い 高い (0〜70%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている6054442924
意思決定に参加できていると感じる5448372027
自分の意見が尊重されている5043361724
自分の意見がなかなか思いつかない4835241817
安心して自分の意見を言える場になっている4034301520
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ5034211611
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない342216819
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる5238211412
自分が誰かの役に立っていると感じる4434251421
上記にあてはまるものはない1420324646
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている60%54.1%44.3%28.8%23.8%
意思決定に参加できていると感じる54%48%37.3%20.2%27.4%
自分の意見が尊重されている50.1%42.8%36.2%17.3%23.8%
自分の意見がなかなか思いつかない48.3%34.9%24%18.3%16.7%
安心して自分の意見を言える場になっている40.3%34%29.9%15.4%20.2%
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ49.6%33.6%21%16.3%10.7%
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない33.6%21.9%16.2%7.7%19%
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる51.8%37.7%21%13.5%11.9%
自分が誰かの役に立っていると感じる44.1%34.1%25.1%13.5%21.4%
上記にあてはまるものはない14%19.7%32.1%46.2%46.4%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

学校は15〜19歳の列だけが濃く、そこから右へ一気に薄くなります。「自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてほしい」は51.8%から11.9%へ、「意見を言うとからかわれるのではないか」も49.6%から10.7%へ。いずれも40ポイント前後の落差です。

「上記にあてはまるものはない」は逆に14.0%から46.4%へ増えます。学校という場から離れていくことが、そのまま数字に出ています。

【職場】社会参画

低い 高い (0〜70%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている2731313132
意思決定に参加できていると感じる2932323332
自分の意見が尊重されている2732303029
自分の意見がなかなか思いつかない3035292623
安心して自分の意見を言える場になっている2225262625
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ2831252321
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない2122171615
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる3134282725
自分が誰かの役に立っていると感じる3236343433
上記にあてはまるものはない3226303031
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている26.9%31.3%30.5%31.2%31.5%
意思決定に参加できていると感じる29.2%31.6%32.4%32.5%32.2%
自分の意見が尊重されている26.9%31.5%30.4%29.9%29.4%
自分の意見がなかなか思いつかない30.3%35.1%28.5%26.1%23.3%
安心して自分の意見を言える場になっている22.2%24.9%26%25.6%25.2%
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ28%30.6%25.4%23.2%20.6%
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない21%21.8%17.2%16.1%15%
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる31.3%33.9%28.2%27.3%25.4%
自分が誰かの役に立っていると感じる32.1%35.5%33.6%33.6%32.8%
上記にあてはまるものはない31.6%26.2%29.5%29.9%31.1%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

職場は4場面のなかでもっとも年齢による差が小さく、どの項目もほぼ横ばいです。「意思決定に参加できている」は29.2%から32.2%、「自分が誰かの役に立っていると感じる」は32.1%から32.8%。

ただし水準そのものは家庭より低く、「安心して自分の意見を言える場になっている」は24.8%前後にとどまります。4人に1人です。

【地域】社会参画

低い 高い (0〜70%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている2421171716
意思決定に参加できていると感じる18141099
自分の意見が尊重されている1814987
自分の意見がなかなか思いつかない2319161616
安心して自分の意見を言える場になっている1412876
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ1815121212
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない2217131211
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる2017121312
自分が誰かの役に立っていると感じる1613978
上記にあてはまるものはない4249575858
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分の日々の過ごし方や、将来について、自分で決めることができている24.2%21.2%17.1%16.5%16.4%
意思決定に参加できていると感じる17.6%14.3%9.7%8.5%8.5%
自分の意見が尊重されている17.9%14.1%9.4%8%7.4%
自分の意見がなかなか思いつかない23.1%18.9%15.8%15.6%16.2%
安心して自分の意見を言える場になっている14.4%11.6%7.7%6.7%6.4%
意見を言うと人からからかわれるのではないかと思い、心配だ17.8%14.7%11.7%11.6%11.6%
自分が持つ権利や、「権利が侵害される」という状況がよくわからない22.3%17.4%12.5%12.3%11.4%
自分の意見を、誰か信頼できる別の人が代わりに伝えてくれると助かる20.3%16.5%12.2%12.7%12.2%
自分が誰かの役に立っていると感じる16.4%13.1%8.6%7.4%7.5%
上記にあてはまるものはない41.9%49.1%57.3%58.2%57.8%

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

地域はほぼ全面が薄く、唯一濃いのが最下行の「上記にあてはまるものはない」です。41.9%から57.8%へ上がり、35〜39歳では6割近くに達します。

「安心して自分の意見を言える場になっている」は14.4%から6.4%へ。地域は、意見を言う場としてほとんど機能していないという結果です。

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SUMMARY

まとめ

  • check_circle 意見が尊重されていると感じる場面は、家庭(53.6%)がもっとも多く、地域(11.4%)がもっとも少ない
  • check_circle 家庭と職場は年齢による差が小さく、学校は年齢とともに急落する
  • check_circle 地域については「あてはまるものはない」が平均52.9%と半数超

意見を聞いてもらえる場所は、年齢とともに増えるものではありません。学校という場を離れたあと、家庭以外にもう一つ持てるかどうか。そこが分かれ目になりそうです。

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