SERIES 01 ・ No.10

行政サービス、知ってる?使ってる?

公開日 2026年10月1日

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OVERVIEW

この記事について

支援の制度は、知られていなければ無いのと同じです。この記事では、行政サービスへの考えと認知度、そして6つの具体的な支援制度について「知らない」と答えた人の割合を見ていきます。制度を作る側と受け取る側のあいだに、どれくらい距離があるのかが分かります。

この記事でわかること

  • check_circle 行政サービスについて、どう思われているか
  • check_circle 具体的な支援制度を知らない人の割合
  • check_circle 制度が届いていないのは、どのグループか

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

行政サービスへの考え・認知度は図表29(n=67,905の全体値)。

6つの支援制度の数値は、その制度を「知らない」と答えた人の割合です(図表30・31)。高いほど知られていないことを意味します。

15〜19歳の既婚は回答者がごく少ないため、参考値として見てください。

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QUIZ

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Q.

行政サービスについて「どのようなものがあるのか、よくわからない」と答えた人は、どれくらいいると思いますか?

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ANALYSIS

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行政サービスへの考え・認知度(全体)

数値で見る
項目回答割合
どのようなものがあるのか、よくわからない77.5%
どのような行政の支援が利用できるかを知りたい74.6%
面倒だと思う70.5%
困りごとがあるかどうかを行政が積極的に察知して支援することは問題ないと思う68.7%
災害時に、行政が自分の個人情報を把握することは問題ないと思う67.1%
問題を解決したり、解決の手がかりを得たりできると思う57.3%
恥ずかしいと感じる43.7%

n=67,905。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

「どのようなものがあるのか、よくわからない」が77.5%で最多。「どのような行政の支援が利用できるかを知りたい」74.6%がすぐ下に並びます。関心がないのではなく、情報が届いていないということです。

「面倒だと思う」も70.5%。分かりにくさと手続きの重さが、どちらも壁になっています。

もっとも低いのは「恥ずかしいと感じる」43.7%。それでも4割を超えており、支援を受けることへの抵抗感は残っています。

支援制度を「知らない」人の割合(男女・婚姻状況・年齢階級別)

単位: % 上位3件 下位3件
支援制度男性女性
既婚未婚既婚未婚
15-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-39
子若センター34.844.152.154.655.155.258.864.166.067.130.859.159.663.163.359.062.567.869.372.2
市町村子育て相談窓口34.839.736.338.738.352.954.758.659.660.032.737.536.635.533.353.851.756.756.956.5
予期しない妊娠相談47.848.553.858.860.962.363.668.972.974.646.257.156.457.158.360.160.567.370.471.5
児童扶養手当(現金)47.850.042.646.146.354.254.158.460.762.221.236.440.139.437.951.348.953.152.751.4
ひとり親就業支援39.150.046.850.651.058.560.363.565.867.330.844.347.847.446.355.655.959.961.058.9
加速化プラン等52.252.955.561.663.468.569.772.776.077.748.168.269.671.974.273.973.877.680.881.8

数値は、その制度を「知らない」と答えた人の割合です。緑は各制度の上位3グループ(知らない人が多い)、赤は下位3グループ。15〜19歳の既婚は回答者がごく少ないため、参考値です。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

もっとも知られていないのは「加速化プラン等」で、20区分の平均68.5%。次が「予期しない妊娠相談」60.9%、「子若センター」57.9%と続きます。6制度のうち4つで、半数以上が「知らない」と答えています。

いちばん知られているのは「市町村子育て相談窓口」ですが、それでも46.2%が知りません。

緑(知らない人が多い)は未婚の列に集中します。35〜39歳の未婚女性は「加速化プラン等」81.8%、未婚男性は「予期しない妊娠相談」74.6%。制度の多くが子育て世帯向けであることを考えると自然ではありますが、知らないまま必要になる場面もあります。

【既婚男性】支援制度を「知らない」人の割合

低い 高い (20〜85%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター3544525555
市町村子育て相談窓口3540363938
予期しない妊娠相談4849545961
児童扶養手当(現金)4850434646
ひとり親就業支援3950475151
加速化プラン等5253566263
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター34.8%44.1%52.1%54.6%55.1%
市町村子育て相談窓口34.8%39.7%36.3%38.7%38.3%
予期しない妊娠相談47.8%48.5%53.8%58.8%60.9%
児童扶養手当(現金)47.8%50%42.6%46.1%46.3%
ひとり親就業支援39.1%50%46.8%50.6%51%
加速化プラン等52.2%52.9%55.5%61.6%63.4%

n=8,094。15〜19歳は回答者がごく少ないため、参考値です。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

既婚男性は4つのグループのなかでは色が薄めで、子育てに直結する「市町村子育て相談窓口」「児童扶養手当」はとくに知られています。

それでも「加速化プラン等」は、どの年代も5〜6割が知りません。

【未婚男性】支援制度を「知らない」人の割合

低い 高い (20〜85%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター5559646667
市町村子育て相談窓口5355596060
予期しない妊娠相談6264697375
児童扶養手当(現金)5454586162
ひとり親就業支援5960646667
加速化プラン等6970737678
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター55.2%58.8%64.1%66%67.1%
市町村子育て相談窓口52.9%54.7%58.6%59.6%60%
予期しない妊娠相談62.3%63.6%68.9%72.9%74.6%
児童扶養手当(現金)54.2%54.1%58.4%60.7%62.2%
ひとり親就業支援58.5%60.3%63.5%65.8%67.3%
加速化プラン等68.5%69.7%72.7%76%77.7%

n=16,067。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

未婚男性は年齢が上がるほど濃くなります。35〜39歳は6制度中4制度でもっとも知らない層で、「予期しない妊娠相談」74.6%、「ひとり親就業支援」67.3%、「児童扶養手当」62.2%です。

結婚や子育てから距離があるほど、制度の情報が入ってこなくなる構図が見てとれます。

【既婚女性】支援制度を「知らない」人の割合

低い 高い (20〜85%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター3159606363
市町村子育て相談窓口3338373633
予期しない妊娠相談4657565758
児童扶養手当(現金)2136403938
ひとり親就業支援3144484746
加速化プラン等4868707274
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター30.8%59.1%59.6%63.1%63.3%
市町村子育て相談窓口32.7%37.5%36.6%35.5%33.3%
予期しない妊娠相談46.2%57.1%56.4%57.1%58.3%
児童扶養手当(現金)21.2%36.4%40.1%39.4%37.9%
ひとり親就業支援30.8%44.3%47.8%47.4%46.3%
加速化プラン等48.1%68.2%69.6%71.9%74.2%

n=14,157。15〜19歳は回答者がごく少ないため、参考値です。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

既婚女性は、4つのグループのなかでもっとも制度を知っている層です。「児童扶養手当」「市町村子育て相談窓口」は赤(知らない人が少ない)が並びます。

実際に使う立場にいる人には届いている、ということでもあります。

【未婚女性】支援制度を「知らない」人の割合

低い 高い (20〜85%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター5963686972
市町村子育て相談窓口5452575757
予期しない妊娠相談6061677072
児童扶養手当(現金)5149535351
ひとり親就業支援5656606159
加速化プラン等7474788182
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
子若センター59%62.5%67.8%69.3%72.2%
市町村子育て相談窓口53.8%51.7%56.7%56.9%56.5%
予期しない妊娠相談60.1%60.5%67.3%70.4%71.5%
児童扶養手当(現金)51.3%48.9%53.1%52.7%51.4%
ひとり親就業支援55.6%55.9%59.9%61%58.9%
加速化プラン等73.9%73.8%77.6%80.8%81.8%

n=28,104。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

未婚女性は「加速化プラン等」「子若センター」で濃く、35〜39歳ではそれぞれ81.8%、72.2%が知りません。どちらも20区分の最高値です。

「予期しない妊娠相談」も6割台で、本来いちばん届いてほしい層に届いていない可能性があります。

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SUMMARY

まとめ

  • check_circle 行政サービスについて「よくわからない」77.5%、「知りたい」74.6%。関心はあるのに情報が届いていない
  • check_circle 6つの支援制度のうち4つで、半数以上が「知らない」と回答
  • check_circle 制度がもっとも届いていないのは、30代後半の未婚層

使えるはずの制度を知らないままでいるのは、もったいないことです。必要になってから探すのではなく、今のうちに一度だけ調べておく。それだけで選択肢は増えます。

データだけでは決められないことも、
一緒に整理できます。

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