OVERVIEW
この記事について
SNSへの向き合い方は、世代でずいぶん違います。この調査は「つながりができる」「使いすぎてしまう」「こどもの利用は制限すべき」など13の質問を聞いていて、年齢が上がるほど下がる項目と、逆に上がる項目がきれいに分かれました。
この記事でわかること
- check_circle SNSを役に立つと感じている人の割合と、その年代差
- check_circle 使いすぎや情報の偏りをどう受け止めているか
- check_circle こどものSNS利用への考え方が、年齢でどう変わるか
出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)
図表45。SNS利用に関する考え方。
それぞれの設問に対して「あてはまる」又は「どちらかといえば、あてはまる」と回答した者の割合。
QUIZ
まずはクイズに挑戦
Q.
「SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある」と答えた15〜19歳の女性は、どれくらいいると思いますか?
ANSWER
クイズの答え
答え合わせ
正解は「約60%」でした。
58.4%で、6割近くです。同じ年代の男性(45.4%)より13ポイント高く、35〜39歳の女性(38.7%)とは20ポイントの差があります。13項目のなかで、男女差がもっとも大きいのがこの項目でした。
ANALYSIS
データで詳しく見る
SNS利用に関する考え方(男女・年齢階級別)
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| 質問項目 | 男性 | 女性 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 15-19 | 20-24 | 25-29 | 30-34 | 35-39 | 15-19 | 20-24 | 25-29 | 30-34 | 35-39 | |
| SNSで、他者とのつながりができる | 71.1 | 59.7 | 51.7 | 45.8 | 40.0 | 75.7 | 66.5 | 57.7 | 53.9 | 47.7 |
| SNSは、関心のある情報を入手できる | 80.4 | 72.9 | 68.9 | 66.2 | 63.0 | 84.8 | 81.2 | 75.9 | 77.8 | 76.6 |
| SNSは、自分の勉強・仕事やキャリア形成に役立つ | 67.5 | 52.8 | 47.1 | 40.9 | 35.8 | 73.9 | 63.5 | 52.8 | 47.4 | 41.6 |
| ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなってしまう | 73.0 | 61.9 | 54.2 | 50.2 | 45.0 | 79.6 | 70.9 | 64.2 | 64.1 | 58.9 |
| SNSの情報は、偏っていると思う | 74.0 | 70.0 | 63.4 | 63.6 | 60.4 | 80.0 | 77.2 | 71.6 | 73.0 | 71.2 |
| SNSの情報は、有害なものが多いと思う | 61.8 | 58.8 | 51.8 | 50.3 | 47.0 | 63.2 | 57.3 | 52.8 | 50.5 | 47.2 |
| SNSに出ている情報が嘘であっても、自分では気づかず信じてしまうときがある | 54.8 | 46.1 | 43.6 | 41.9 | 37.5 | 62.9 | 56.6 | 51.3 | 50.0 | 49.2 |
| SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある | 45.4 | 40.3 | 35.3 | 30.6 | 25.4 | 58.4 | 54.3 | 48.2 | 46.2 | 38.7 |
| 詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう | 19.8 | 19.5 | 20.6 | 19.6 | 18.5 | 20.6 | 19.4 | 19.4 | 19.3 | 18.2 |
| SNSの使い方について、家庭に任せるのではなく社会全体としてルールを作るべきだ | 49.5 | 48.1 | 44.5 | 46.0 | 45.2 | 50.8 | 51.8 | 48.7 | 50.0 | 51.3 |
| 一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある | 53.2 | 56.2 | 54.2 | 55.2 | 56.4 | 59.7 | 68.1 | 65.8 | 69.7 | 71.7 |
| どれくらいの時間、こどもがSNSを利用するかは、制限したほうがいい | 52.7 | 54.2 | 51.4 | 54.1 | 55.0 | 56.3 | 64.9 | 63.5 | 68.2 | 70.2 |
| 一定時刻以降(深夜など)は、こどものSNS利用を制限する必要がある | 54.4 | 55.7 | 53.7 | 56.6 | 57.6 | 59.7 | 66.9 | 66.0 | 70.9 | 73.1 |
緑は各項目の上位3グループ、赤は下位3グループ。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)
13項目は、年齢とともに下がるものと上がるものにはっきり分かれます。下がるのは「他者とのつながりができる」(男性71.1%→40.0%)「勉強・仕事やキャリア形成に役立つ」(67.5%→35.8%)など、SNSの効用に関する項目です。
逆に上がるのは、こどもの利用に関する3項目。「一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある」は女性で59.7%から71.7%へ、「一定時刻以降は制限」も59.7%から73.1%へ上がります。使う側から、見守る側へ立場が移っていくということです。
どの年代でもほぼ変わらないのは「詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう」で、男女・全年代が18.2〜20.6%の範囲に収まります。
【男性】SNS利用に関する考え方
swipe表は横にスクロールできます
| 質問項目 | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 | 30-34歳 | 35-39歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| SNSで、他者とのつながりができる | 71 | 60 | 52 | 46 | 40 |
| SNSは、関心のある情報を入手できる | 80 | 73 | 69 | 66 | 63 |
| SNSは、自分の勉強・仕事やキャリア形成に役立つ | 68 | 53 | 47 | 41 | 36 |
| ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなってしまう | 73 | 62 | 54 | 50 | 45 |
| SNSの情報は、偏っていると思う | 74 | 70 | 63 | 64 | 60 |
| SNSの情報は、有害なものが多いと思う | 62 | 59 | 52 | 50 | 47 |
| SNSに出ている情報が嘘であっても、自分では気づかず信じてしまうときがある | 55 | 46 | 44 | 42 | 38 |
| SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある | 45 | 40 | 35 | 31 | 25 |
| 詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう | 20 | 20 | 21 | 20 | 19 |
| SNSの使い方について、家庭に任せるのではなく社会全体としてルールを作るべきだ | 50 | 48 | 45 | 46 | 45 |
| 一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある | 53 | 56 | 54 | 55 | 56 |
| どれくらいの時間、こどもがSNSを利用するかは、制限したほうがいい | 53 | 54 | 51 | 54 | 55 |
| 一定時刻以降(深夜など)は、こどものSNS利用を制限する必要がある | 54 | 56 | 54 | 57 | 58 |
数値で見る
| 項目 | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 | 30-34歳 | 35-39歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| SNSで、他者とのつながりができる | 71.1% | 59.7% | 51.7% | 45.8% | 40% |
| SNSは、関心のある情報を入手できる | 80.4% | 72.9% | 68.9% | 66.2% | 63% |
| SNSは、自分の勉強・仕事やキャリア形成に役立つ | 67.5% | 52.8% | 47.1% | 40.9% | 35.8% |
| ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなってしまう | 73% | 61.9% | 54.2% | 50.2% | 45% |
| SNSの情報は、偏っていると思う | 74% | 70% | 63.4% | 63.6% | 60.4% |
| SNSの情報は、有害なものが多いと思う | 61.8% | 58.8% | 51.8% | 50.3% | 47% |
| SNSに出ている情報が嘘であっても、自分では気づかず信じてしまうときがある | 54.8% | 46.1% | 43.6% | 41.9% | 37.5% |
| SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある | 45.4% | 40.3% | 35.3% | 30.6% | 25.4% |
| 詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう | 19.8% | 19.5% | 20.6% | 19.6% | 18.5% |
| SNSの使い方について、家庭に任せるのではなく社会全体としてルールを作るべきだ | 49.5% | 48.1% | 44.5% | 46% | 45.2% |
| 一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある | 53.2% | 56.2% | 54.2% | 55.2% | 56.4% |
| どれくらいの時間、こどもがSNSを利用するかは、制限したほうがいい | 52.7% | 54.2% | 51.4% | 54.1% | 55% |
| 一定時刻以降(深夜など)は、こどものSNS利用を制限する必要がある | 54.4% | 55.7% | 53.7% | 56.6% | 57.6% |
出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)
男性は15〜19歳の列がもっとも濃く、右へいくほど薄くなります。「関心のある情報を入手できる」80.4%、「ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなる」73.0%、「情報は偏っていると思う」74.0%と、効用も副作用も若い世代のほうが強く感じています。
例外がこどもの利用に関する3行で、ここだけは右へいくほどわずかに濃くなります。
【女性】SNS利用に関する考え方
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| 質問項目 | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 | 30-34歳 | 35-39歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| SNSで、他者とのつながりができる | 76 | 67 | 58 | 54 | 48 |
| SNSは、関心のある情報を入手できる | 85 | 81 | 76 | 78 | 77 |
| SNSは、自分の勉強・仕事やキャリア形成に役立つ | 74 | 64 | 53 | 47 | 42 |
| ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなってしまう | 80 | 71 | 64 | 64 | 59 |
| SNSの情報は、偏っていると思う | 80 | 77 | 72 | 73 | 71 |
| SNSの情報は、有害なものが多いと思う | 63 | 57 | 53 | 51 | 47 |
| SNSに出ている情報が嘘であっても、自分では気づかず信じてしまうときがある | 63 | 57 | 51 | 50 | 49 |
| SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある | 58 | 54 | 48 | 46 | 39 |
| 詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう | 21 | 19 | 19 | 19 | 18 |
| SNSの使い方について、家庭に任せるのではなく社会全体としてルールを作るべきだ | 51 | 52 | 49 | 50 | 51 |
| 一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある | 60 | 68 | 66 | 70 | 72 |
| どれくらいの時間、こどもがSNSを利用するかは、制限したほうがいい | 56 | 65 | 64 | 68 | 70 |
| 一定時刻以降(深夜など)は、こどものSNS利用を制限する必要がある | 60 | 67 | 66 | 71 | 73 |
数値で見る
| 項目 | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 | 30-34歳 | 35-39歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| SNSで、他者とのつながりができる | 75.7% | 66.5% | 57.7% | 53.9% | 47.7% |
| SNSは、関心のある情報を入手できる | 84.8% | 81.2% | 75.9% | 77.8% | 76.6% |
| SNSは、自分の勉強・仕事やキャリア形成に役立つ | 73.9% | 63.5% | 52.8% | 47.4% | 41.6% |
| ついSNSを使い過ぎて、他の大切なことをする時間がなくなってしまう | 79.6% | 70.9% | 64.2% | 64.1% | 58.9% |
| SNSの情報は、偏っていると思う | 80% | 77.2% | 71.6% | 73% | 71.2% |
| SNSの情報は、有害なものが多いと思う | 63.2% | 57.3% | 52.8% | 50.5% | 47.2% |
| SNSに出ている情報が嘘であっても、自分では気づかず信じてしまうときがある | 62.9% | 56.6% | 51.3% | 50% | 49.2% |
| SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある | 58.4% | 54.3% | 48.2% | 46.2% | 38.7% |
| 詐欺や闇バイトなどの被害にあってしまう | 20.6% | 19.4% | 19.4% | 19.3% | 18.2% |
| SNSの使い方について、家庭に任せるのではなく社会全体としてルールを作るべきだ | 50.8% | 51.8% | 48.7% | 50% | 51.3% |
| 一定年齢以下のこどもは、SNSの利用を制限する必要がある | 59.7% | 68.1% | 65.8% | 69.7% | 71.7% |
| どれくらいの時間、こどもがSNSを利用するかは、制限したほうがいい | 56.3% | 64.9% | 63.5% | 68.2% | 70.2% |
| 一定時刻以降(深夜など)は、こどものSNS利用を制限する必要がある | 59.7% | 66.9% | 66% | 70.9% | 73.1% |
出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)
女性は13項目中12項目で、同じ年代の男性を上回ります。とくに差が大きいのが「SNSの投稿をみて、自分の状況と比較して落ち込むことがある」で、15〜19歳では女性58.4%に対し男性45.4%。35〜39歳でも女性38.7%に対し男性25.4%と、13ポイントの差が続きます。
「関心のある情報を入手できる」は35〜39歳でも76.6%と高いまま。男性(63.0%)とは13.6ポイントの開きがあり、年齢が上がってもSNSを情報源として使い続けています。
こどもの利用制限に関する3項目はすべて女性のほうが高く、35〜39歳では7割を超えます。
SUMMARY
まとめ
- check_circle SNSの効用を感じる人は、年齢が上がるほど減る。10代と30代後半で30ポイント前後の差
- check_circle こどもの利用制限に賛成する人は、逆に年齢とともに増える
- check_circle 「投稿を見て落ち込む」は女性が一貫して13ポイント前後高い
同じSNSでも、見えている景色は世代でまったく違います。相手の使い方を否定する前に、どんな付き合い方をしているのかを聞いてみるところからです。