SERIES 01 ・ No.02

生活満足度 = 自己肯定感?

公開日 2026年10月1日

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OVERVIEW

この記事について

「生活に満足している人は、自分のことも好きでいられる」。なんとなくそう感じますが、データで見るとどうでしょうか。この記事では、こども家庭庁が15〜39歳を対象に行った調査から、生活満足度と、自己肯定感・孤独感の関係を、男女・既婚/未婚・年齢別に比べていきます。

この記事でわかること

  • check_circle 既婚・未婚、年齢によって、生活満足度はどう違うか
  • check_circle 生活満足度と自己肯定感は、同じように動いているか
  • check_circle 孤独・孤立を感じている人が多いのは、どんなグループか

出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

調査方法: 生活満足度は、「あなたは全体として現在の生活にどの程度満足していますか。「全く満足していない」を0点、「非常に満足している」を10点とすると、何点くらいになると思いますか。」の設問に対する点数。

自己肯定感等は、設問に対して「あてはまる」又は「どちらかというとあてはまる」と回答した者の割合。孤独・孤立感は、「人とのつきあいがない」「取り残されている」「孤立している」の3問については「時々ある」又は「常にある」、「孤独であると感じる」については「たまにある」、「時々ある」又は「しばしばある・常にある」と回答した者の割合。

quiz

QUIZ

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Q.

生活満足度(0〜10点)がもっとも低かったのは、次のうちどのグループでしょうか?

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ANALYSIS

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生活満足度

数値で見る
項目男性・既婚男性・未婚女性・既婚女性・未婚
15-19歳5.48点6.7点6.37点6.58点
20-24歳6.04点5.9点6.52点5.94点
25-29歳6.5点5.21点6.47点5.38点
30-34歳6.36点4.9点6.37点4.98点
35-39歳6.25点4.62点6.17点4.77点

0〜10点。n=66,422。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

既婚の人は、年齢による差が小さいのが特徴です。女性はどの年代でも6点台(6.17〜6.52点)、男性も20歳以降は6点台を保っています。

一方、未婚の人は年齢とともにはっきり下がります。15〜19歳では男性6.70点・女性6.58点と、同じ年代の既婚の人を上回っていますが、20〜24歳で既婚が未婚を逆転。35〜39歳では未婚の男性4.62点・女性4.77点まで下がり、既婚との差は男性で1.63点、女性で1.40点に広がります。

なお、この調査は同じ人を追いかけたものではないため、「結婚したから満足度が上がった」とまでは言えない点には注意が必要です。

【全体】自己肯定感等、孤独・孤立感

単位: % 上位3件 下位3件
質問項目男性女性
既婚未婚既婚未婚
15-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-3915-1920-2425-2930-3435-39
自分には自分らしさというものがあると思う65.275.077.476.776.679.574.870.168.367.582.777.075.776.973.876.973.470.868.668.7
今の自分が好きだ52.263.267.862.559.961.555.849.544.141.653.860.561.457.952.053.151.548.141.339.9
自分自身に満足している52.252.962.256.753.054.949.342.437.435.746.255.154.650.744.645.543.940.933.632.5
自分は社会から支援され、支えられていると思う69.667.669.060.959.272.665.954.548.146.459.660.261.459.057.270.260.851.845.745.5
日々、行っていることには価値があると思う60.973.571.669.966.467.261.953.548.544.067.363.965.662.961.562.457.151.244.543.8
自分には人とのつきあいがないと感じることがある47.842.646.051.153.551.356.359.867.070.555.853.456.859.360.952.959.463.068.772.0
自分は取り残されていると感じることがある34.839.735.039.140.954.153.055.260.860.450.046.944.548.449.959.558.058.963.464.6
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある39.144.134.636.840.450.651.053.159.060.742.344.342.545.348.455.953.655.860.462.7
孤独であると感じる60.948.547.950.652.663.365.566.371.171.267.361.158.659.259.270.770.171.673.774.4

n=66,422。緑は各質問の上位3グループ、赤は下位3グループ。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

20グループを横並びにすると、色の付き方が上下できれいに分かれます。自己肯定感の5項目で緑(上位3)がもっとも多いのは既婚男性の20〜34歳。「今の自分が好きだ」「自分自身に満足している」「日々、行っていることには価値があると思う」の3項目で上位を占めています。

反対に、自己肯定感で赤(下位3)が集まるのは35〜39歳の未婚層です。「自分自身に満足している」は未婚女性35〜39歳の32.5%が最も低く、未婚男性35〜39歳の35.7%が続きます。

孤独・孤立感は緑と赤の意味が逆になります。ここで緑(=感じている人が多い)が並ぶのは30〜39歳の未婚層、赤(=少ない)が並ぶのは既婚男性です。「孤独であると感じる」は未婚女性35〜39歳の74.4%に対し、既婚男性25〜29歳は47.9%と、26ポイントの開きがあります。

【既婚男性】自己肯定感等、孤独・孤立感

低い 高い (30〜90%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う6575777777
今の自分が好きだ5263686360
自分自身に満足している5253625753
自分は社会から支援され、支えられていると思う7068696159
日々、行っていることには価値があると思う6174727066
自分には人とのつきあいがないと感じることがある4843465154
自分は取り残されていると感じることがある3540353941
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある3944353740
孤独であると感じる6149485153
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う65.2%75%77.4%76.7%76.6%
今の自分が好きだ52.2%63.2%67.8%62.5%59.9%
自分自身に満足している52.2%52.9%62.2%56.7%53%
自分は社会から支援され、支えられていると思う69.6%67.6%69%60.9%59.2%
日々、行っていることには価値があると思う60.9%73.5%71.6%69.9%66.4%
自分には人とのつきあいがないと感じることがある47.8%42.6%46%51.1%53.5%
自分は取り残されていると感じることがある34.8%39.7%35%39.1%40.9%
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある39.1%44.1%34.6%36.8%40.4%
孤独であると感じる60.9%48.5%47.9%50.6%52.6%

n=8,094。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

生活満足度がもっとも高かった25〜29歳(6.50点)で、「今の自分が好きだ」(67.8%)と「自分自身に満足している」(62.2%)もそろって最も高くなっています。

満足度が5.48点と既婚男性でもっとも低い15〜19歳は、「自分には自分らしさというものがあると思う」が65.2%と、ほかの年代(75〜77%)より10ポイント前後低めです。

孤独・孤立感は年代による差が比較的小さいものの、「人とのつきあいがないと感じることがある」は30代で増え、35〜39歳では53.5%と半数を超えます。

【未婚男性】自己肯定感等、孤独・孤立感

低い 高い (30〜90%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う8075706868
今の自分が好きだ6256504442
自分自身に満足している5549423736
自分は社会から支援され、支えられていると思う7366554846
日々、行っていることには価値があると思う6762544944
自分には人とのつきあいがないと感じることがある5156606771
自分は取り残されていると感じることがある5453556160
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある5151535961
孤独であると感じる6366667171
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う79.5%74.8%70.1%68.3%67.5%
今の自分が好きだ61.5%55.8%49.5%44.1%41.6%
自分自身に満足している54.9%49.3%42.4%37.4%35.7%
自分は社会から支援され、支えられていると思う72.6%65.9%54.5%48.1%46.4%
日々、行っていることには価値があると思う67.2%61.9%53.5%48.5%44%
自分には人とのつきあいがないと感じることがある51.3%56.3%59.8%67%70.5%
自分は取り残されていると感じることがある54.1%53%55.2%60.8%60.4%
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある50.6%51%53.1%59%60.7%
孤独であると感じる63.3%65.5%66.3%71.1%71.2%

n=16,067。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

未婚男性は、自己肯定感等の5項目すべてが、年齢が上がるにつれて下がっていきます。「今の自分が好きだ」は15〜19歳の61.5%から35〜39歳では41.6%へ、約20ポイントの低下です。

これは生活満足度(6.70点→4.62点)とまったく同じ向きの動きです。満足度と自己肯定感がそろって動いている様子が、もっともはっきり表れているグループです。

反対に孤独・孤立感は年齢とともに上がり、「人とのつきあいがないと感じることがある」は51.3%から70.5%に。同じ35〜39歳の既婚男性(53.5%)とは17ポイントの差があります。

【既婚女性】自己肯定感等、孤独・孤立感

低い 高い (30〜90%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う8377767774
今の自分が好きだ5461615852
自分自身に満足している4655555145
自分は社会から支援され、支えられていると思う6060615957
日々、行っていることには価値があると思う6764666362
自分には人とのつきあいがないと感じることがある5653575961
自分は取り残されていると感じることがある5047454850
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある4244434548
孤独であると感じる6761595959
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う82.7%77%75.7%76.9%73.8%
今の自分が好きだ53.8%60.5%61.4%57.9%52%
自分自身に満足している46.2%55.1%54.6%50.7%44.6%
自分は社会から支援され、支えられていると思う59.6%60.2%61.4%59%57.2%
日々、行っていることには価値があると思う67.3%63.9%65.6%62.9%61.5%
自分には人とのつきあいがないと感じることがある55.8%53.4%56.8%59.3%60.9%
自分は取り残されていると感じることがある50%46.9%44.5%48.4%49.9%
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある42.3%44.3%42.5%45.3%48.4%
孤独であると感じる67.3%61.1%58.6%59.2%59.2%

n=14,157。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

既婚女性の「自分自身に満足している」は20〜24歳(55.1%)がもっとも高く、35〜39歳(44.6%)がもっとも低くなっています。生活満足度も20〜24歳(6.52点)が最高、35〜39歳(6.17点)が最低で、ここでも同じ形です。

「自分には自分らしさというものがあると思う」は15〜19歳で82.7%。4つのグループ・全年代を通じてもっとも高い値です。

孤独・孤立感は既婚男性よりやや高めで、「孤独であると感じる」はどの年代でも59〜67%と、同じ年代の既婚男性を上回っています。

【未婚女性】自己肯定感等、孤独・孤立感

低い 高い (30〜90%)
質問項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う7773716969
今の自分が好きだ5352484140
自分自身に満足している4644413433
自分は社会から支援され、支えられていると思う7061524646
日々、行っていることには価値があると思う6257514544
自分には人とのつきあいがないと感じることがある5359636972
自分は取り残されていると感じることがある6058596365
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある5654566063
孤独であると感じる7170727474
数値で見る
項目15-19歳20-24歳25-29歳30-34歳35-39歳
自分には自分らしさというものがあると思う76.9%73.4%70.8%68.6%68.7%
今の自分が好きだ53.1%51.5%48.1%41.3%39.9%
自分自身に満足している45.5%43.9%40.9%33.6%32.5%
自分は社会から支援され、支えられていると思う70.2%60.8%51.8%45.7%45.5%
日々、行っていることには価値があると思う62.4%57.1%51.2%44.5%43.8%
自分には人とのつきあいがないと感じることがある52.9%59.4%63%68.7%72%
自分は取り残されていると感じることがある59.5%58%58.9%63.4%64.6%
自分は他の人たちから孤立していると感じることがある55.9%53.6%55.8%60.4%62.7%
孤独であると感じる70.7%70.1%71.6%73.7%74.4%

n=28,104。 出典: こども家庭庁「若年世代に関する総合的な調査」(令和8年度)

未婚女性も未婚男性と同じく、年齢とともに自己肯定感が下がり、孤独・孤立感が上がっていきます。35〜39歳の「自分自身に満足している」は32.5%で、全グループ・全年代のなかでもっとも低い値です。

「自分は社会から支援され、支えられていると思う」も、15〜19歳の70.2%から35〜39歳の45.5%へ、約25ポイント下がっています。

孤独・孤立感は4項目すべてで35〜39歳が最も高く、「人とのつきあいがないと感じることがある」(72.0%)と「孤独であると感じる」(74.4%)は、どちらも全グループでもっとも高い値です。

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SUMMARY

まとめ

  • check_circle 既婚の人は年齢による満足度の差が小さく、未婚の人は年齢とともに満足度が下がる
  • check_circle 「今の自分が好きだ」「自分自身に満足している」は、生活満足度とほぼ同じ形で動いている
  • check_circle 30代後半の未婚の人では、孤独・孤立を感じている人が6〜7割にのぼる

生活満足度と自己肯定感は、少なくともこのデータでは「=」に近い関係にありました。どちらが原因かまではわかりませんが、未婚の30代では満足度と自己肯定感がそろって下がり、孤独を感じる人が増えている。この傾向は、知っておいて損はありません。

データだけでは決められないことも、
一緒に整理できます。

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